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環境資源データベース

タンポポ調査

   私たちが幼い頃から親しんできたタンポポが、自然環境を知る指標になるということから、とよなか市民環境会議自然部会では昨年(1999年)の定点調査と今年度(2000年)の一般調査に取り組みました。
 この調査は、1974年から大阪自然環境保全協会が大阪府内を対象に呼びかけ実施されており、豊中市では1980年から豊中生物同好会と野山に学ぶ会が中心となって5年毎に実施されてきました。自然状態がよく残された草地や農地にはカンサイタンポポ、シロバナタンポポなどの在来種が、自然が破壊された市街地や住宅地にはセイヨウタンポポ、アカミタンポポなどの帰化種が分布することが明らかになっています。5年ごとの調査を重ねることで、タンポポが教えている環境の実態を知り、豊中の自然がどう変わってきているのかを考える手がかりにしていきたいと思います。
 
写真協力:豊中市立教育研究所
とよなか市民環境会議自然部会
『タンポポ調査2000豊中での取組み』(2000年9月)
タンポポ
調査方法

1.調査方法
豊中市を1平方kmのメッシュに区切り、それぞれのメッシュを各担当者が調査しました。できるだけ居住地域の近くのメッシュを担当するようにしましたが、南部地域の担当者が少なく、一部遠方まででかけて調査することになりました。

2.配布資料
調査と記入方法の説明、担当地区の記入用地図 ★記入記号★、1999年定点調査の結果報告と豊中市全図

3.調査期間
2000年4月1日〜5月10日

4.取組みの経過
  2000.3.25    タンポポ調査説明会と観察会
     4. 1〜5.10 タンポポ調査実施
     5.15    調査結果送付締め切り
     5.26    各メッシュの調査結果を大地図に記入作業
     5.29    各メッシュの調査結果を大地図に記入作業
     6.13    市民環境会議総会会場に大地図を展示する準備作業
     6.14    市民環境会議総会で展示(大地図3枚とパネル)
     7.31    完成した大地図を見て考察会議
     9. 4    報告書の検討会議
     9.23    報告書を配布

5.調査メンバー(順不同)
とよなか市民環境会議自然部会がこれまでの「豊中版秋の七草調査」などに携わった市民に呼びかけたところ、42人が参加されました。実際の調査は、その周辺の市民や小中学生に呼びかけて行われているので、更に多くなると思われます。
団体参加:ボーイスカウト・ガールスカウト・豊中生物同好会・野山に学ぶ会・島熊山の雑木林を守る会

とよなか市民環境会議自然部会『タンポポ調査2000豊中での取組み』(2000年9月)
 
 
調査報告
  1. タンポポを指標にして見ると、豊中の自然環境は、汚染が進行し、水清く、緑豊かな環境を好む在来の動・植物にとってはすみにくい場所になっています。
  2. カンサイが生育しない環境では、過去の豊中からはなじみのない、アレチギシギシやツボミオオバコ、ブタナ、アメリカフウロなどの外来種が優占し、ワレモコウやコマツナギ、ツリガネニンジン、ムラサキサギゴケなどの在来種の多くが姿を消しています。
  3. 地域によっては、水田や畦道があって、当然カンサイがありそうに思える状況でありながら、カンサイはもとより、セイヨウも生育していない環境も見られます。
  4. 南部、特に名神以南にも、カンサイが生育している地域が10メッシュ以上に及ぶ、量的には少なくても、このようにカンサイが点在していることは、過去の豊中が、全市域にわたってカンサイが咲き競う環境であったことを推測できる貴重な材料であるとも考えられます。
  5. 表で4回の取組みを見ますと、1980年度はサンプル数が少なく、1995年度は調査に地域的な偏りがあり(南西部に空白地域が多い)、そのためにセイヨウのサンプル数が少ないと考えられます。1985年度と2000年度は市内全域をもれなく調査でき、サンプル数も多く似通っています。
  6. 表とそのグラフで、今回の調査と条件が類似している1985年度と今年度を比べてみますと、確実にセイヨウが市域全体を占めるメッシュの割合が増え、逆にカンサイの割合は減り、カンサイのみは1%にも満たないことが分かります。